ある日財布に入っているはずの
アコムのカードが無くなっていました。
どれだけ探してもありません。

「！？・・・落としたか？」
深く考える事もせず、再発行。

ある日妻が泣きながら
「・・・・・」
「こんなところから借りちゃイカンよぉ・・・」

いままでも罪悪感はありました。
それは隠し事をしている罪悪感でした。
その時に隠し事をしていた罪悪感から
妻を傷つけた罪悪感に変わりました。

妻に全てを話しました。
何に使ったか。どうして使ったか。
もうパチンコをやめる約束をし、
本当に辞めたいと思いました。

妻は私を許してくれました。
本当なら、そこで変わらなくちゃいけないのに。
パチンコやめなくちゃいけないのに・・・・。

しばらくしたら、また・・・・・

本当に簡単にできた借金・・・。
身分証明書である免許証があれば
すぐに、手元にお金が入ります。

あの自動機の前に座っているとき
緊張もしましたが、どうなるんだろう？
とドキドキしていました。

借りて簡単に手に入ったお金
ホールで簡単にサンドに消えていくお金
また借りて、消えて・・・。

お金のありがたみって、なんでしょう？
あんな自動機の前で数分間の手続きで手に入っていいんでしょうか？
そこらでバイトしたら、７５０円～１０００円ぐらい
それでも楽な仕事なんて無いですよね。

大変な想いして稼いだお金を普通の人は
何万円もパチンコに使うなんて出来ないはず。
やっぱり病気なんですね。

同じお金なのに、簡単に手に入るお金は
金銭感覚を麻痺させました。
だから借金の返済も仕事して返すのではなく
パチンコで稼いで返す意識です。
絶対に無理なはずなのに・・・。

誰にも言えない秘密を持っちゃった私。
心にネバネバと真っ黒なもう一人の私が棲みつき
「パチンコ行こうぜ」と話しかけます。
気が付いたら借金は４０万円を超えていました。
冷静な自分は「どうしよう」
もう一人は「考えるな」

この病気の一番ダメなところは
自分の大切な人に、この事を話せない事です。
しかし、話さないと状況は悪化していきます。

・・・運よく妻に「全て」が知られてしまいました。

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パチンコをたま～に・・・
そのうち
時間が空いたときに・・・
やがて
無理やり時間を作ってでも・・・

この変化はあっという間に訪れました。
会議が早く終わり、まだ１９時前、
そりゃあ行っちゃいます。
遠方に出かけた帰り、ホールがあれば
そりゃあ行っちゃいます。

車で３０分飛ばせば会社の人にも会わないだろうと
遠くのホールまで通うようになりました。
当然お金は足りなくなります。
それだったらやめればいいんです。
・・・・・・ココでやめれたら
依存症ではありません。
初めてアコムに行きました。
最初は１０万円。
本当に簡単に借金できました。
借金という感覚すらありませんでした。
ちょっとアレして、勝ったらすぐアレするから・・・。
バカですね。
その頃から私の心には、黒いネバネバしたものが
棲む様になりました。